911 SC/RS (1983)


1983年、レーシングマシン製作のベースとなるエボリューション・モデル20台をラリーカーとして認めるという、グループBの緩和規定に合わせ、生産を終了した直後の 911SCをベースに、911SCRSが 20台製造されました。FRP製の前後パンバーやアルミ製のドア、ポンネットなどの採用により 960kgまで軽量化され、 180馬力を発生する SCの3リッターエンジンの出力は 270馬力まで高められました。15台はそのまま市販されましたが、ロスマンズ・ラリー・チームに供給された5台はさらに 290馬力にチューンされ、1984のEuropean Rally Championships 等を戦いました。 

この作品は、タミヤ(Tamiya) 1/24のキットを改造したものです。前後バンパー、ホイール、スポイラー等を中心に手を加えています。SCRSは Renaissanceから、ロスマンズ仕様のレジンキットが同じ 1/24スケールで販売されているので、今回は当時のポルシェ社広報資料を参考にシンプルに仕上げてみました。大活躍したロスマンズを含め、911用のデカールが数社から販売されているので、いろいろな仕様を楽しむことができます。タミヤの 911ターボは簡素なパーツ構成のうえ、プロポーションも良くできているので、ターボ・ボディの 911を作成する際のベースモデルとして今後も楽しめそうです。